デイサービスの取り組み−自分で出来ることは自分で−

こんにちは、てっぺい(@teppei_bestlife)です。いつもブログをご覧いただきありがとうございます。今日は僕らの運営するリハビリ特化型デイサービス リハビックスの取り組みを紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

●畑でジャガイモを作りたい!

このように意気込むのは現在68歳のYさん。平成23年5月に左被殻出血を患い、その後遺症で右半身に麻痺が残りました。そんな中でも「出来ることは自分でやる!」とリハビリ意欲が高く、リハビックス(デイサービス)とデイケアを併用されています。脳出血を発症するまでは水道管業に従事されており、身体を動かすことが好きで、物作りが得意。今回は「のん気な性格だけど、集中すると時間が分からなくなるくらいのめり込むタイプなんです。」と笑いながら話されるYさんをご紹介させていただきます。

●目標に向かって

リハビックスに通所し始めたのが今から約2年前の令和2年8月。リハビックスに通う目的は「歩行能力を安定させる」「掘り炬燵で生活をするための立ち座りができるようになる」といったものでした。月に1回、同級生が集まる模合があり、そこで座席から立ち上がる際にスペースが広くないと立てないのが悩みとしてあったためです。

通所当初から比較的筋力はあったYさん。マシンを使用した筋力強化訓練、レッドコードを使用したバランス訓練、個別でストレッチ等を行い実際に立ち上がり訓練などを行いました。その結果、以前よりも立ち会がり動作はスムーズになり、順調に目標達成に向け機能改善がみられてきました。歩行に関しても、トッドミル等で訓練を続けていき、通所リハビリの施設から自宅まで歩いて帰宅することも可能になっていました。

デイサービスでの取り組み

●読谷のエジソン!?

順調に目標を達成していくYさん。通所にも慣れてきたころ、ふと職員が杖の置き場に困っていると話をした時がありました。その数週間後、「これ使ってみて~」とYさんが自作の杖立てを持ってきてくれました。右片麻痺が残るYさんですが、残された左手を上手く使い作ってきてくれたのです。それから、ことあるごとにトイレの表札やコップの蓋、ペン立て等、様々なアイデア商品を自作して作ってきてくれました。そのアイデアにはスタッフも脱帽で、まるで読谷のエジソンだとの評判もあったりなかったり。

デイサービスでの取り組み

物作りをする中で、「もう少し右手が動いて、せめて右手で押さえることができたらな~」との発言がありました。そこから通所の目標を「右手で作業の補助ができる」に変更しました。柔軟性の向上や右手で線を引いてもらう、右手で定規を抑えるといった実践的な訓練を行っていきました。発症から10年経過している中で、随意的に動かすことは難しいですが、柔軟性は向上し以前より動かしやすくなったとの声も聞かれました。

デイサービスでの取り組み

●スタッフの声

Yさんは病気をしたことにも前向きで、「どうにかして自分で出来ないか?」と考える姿勢に感銘を受けます。我々が気づけないところにもいち早く気づきアドバイスをしてくれるので助かります。他の利用者さんにも良い影響を与えていると感じます。

●新たな目標

今後は「畑をやりたい」と目標について話してくれました。具体的には、秋ごろまでにジャガイモの植え付けをしたいとのこと。「今はしゃがみ込みが出来ないから、もう少し下半身が柔らかくなったらな!」とのおっしゃられています。草刈り作業などは現在も自分で出来ているYさん。小学生のお孫さんとも仲良しで、「一緒に畑作業をやれたら最高だな」と新たな目標に向けて訓練に励んでいます。今後もYさんの生きがいを引き出し、Yさんらしく暮らす支援をしていきたいと思います。

デイサービスでの取り組み

以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。その他のデイサービスの取り組み記事は下記にありますので、併せてご覧いただけますと幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です