こんにちは、てっぺい(@teppei_bestlife)です。いつもご覧いただきありがとうございます。今日は僕らの運営するリハビリ特化型デイサービス「リハビックス那覇店」の取り組みをご紹介いたします。ぜひ最後までご覧ください。
●思いもよらない転倒
今回、紹介させていただくのは、約1年通所されているU様です。リハビックスに通って芽生えてきた「身体的変化・精神的変化・生活の変化」をご紹介していきます。U様は令和2年7月に他人の転倒に巻き込まれ、大腿骨頸部を骨折。南部医療センターに救急車で運ばれ手術。2週間後にリハビリの為、セントラル病院へ転院。同11月に退院されました。退院後は自宅にて2ヶ月間訪問リハビリを実施していましたが、医療保険から介護保険に切り替わるタイミングで、(継続して運動の必要性を感じ)リハビックスの通所が開始となりました。
●不安からのスタート
令和3年2月から利用開始となりましたが、当初は利用に関して不安が大きく、たびたびお休みされることがありました。また、通所した日もお一人で過ごすことが多く他者交流を促したいなとスタッフ一同感じていました。その後、徐々に事業所の雰囲気にも慣れてきたこともあり、お休みする回数も減っていきました。休まず通所するようになってからは、周りの方々を見て、「私も頑張らなくちゃ!」と運動に前向きに取り組まれるようになっていきました。
目標である「買い物に行けるようになる」の実現を目指して、買い物に行く為の一連の動作訓練(立ち上がり動作・立位保持・体重移動・下肢筋力)や自宅から買い物場所までしっかりと歩行できるよう持久力の強化を図りました。いつからか、自らトレッドミル(歩行マシン)をやりたいと主張するまでになり主体性も上がってきているなと感じました。この変化は生活にも違いをもたらし、痛くて曲げにくかった股関節が曲がるようになり靴下が履けるようになったり、(ゆっくりではありますが)ご主人と近くのスーパーまで歩いて行くことが出来るようになりました。「とても嬉しかった」とU様から報告を受けた時には私たちもとても幸せな気持ちになりました。
●次の目標へ
買い物へ行くという目標を達成した数日後、U様から「以前からやってみたいと思っている事があるの!」と相談されました。それは「床での生活が出来るようになりたい」ということでした。なぜ床での生活がしたいのかをお伺いすると「畳の上で布団を敷いて眠りたい」「孫が家に来たときは畳部屋で遊ぶので、私も床への立ち座りが出来るようになって一緒に遊びたい」と話してくれました。
ここから理学療法士を中心にU様の床から立ち上がり訓練がスタートしました。訓練を開始すると、しゃがみこもうとする時に生じる股関節の痛み、実際座ったとして本当に立ち上がれるかという不安な気持ち・・・など、解決しないといけない問題が浮かび上がってきました。それらを解決するため、最初は低い椅子からの立ち上がり方を覚えてもらったり、床から立ち上がる為の手順の確認をしたりしました。また、立ち上がりをスムーズにする為の自主トレ指導をするなどコミュニケーションをしっかりとりながら、根気強く訓練を続けていきました。
そして、訓練を初めて3ヶ月、畳間で眠り、自身で起き上がる事が出来るようにまでなりました。お正月には畳間でお孫さんとカルタやトランプで遊ぶ事が出来たとのこと。表情も以前に比べると活き活きとしてきたように感じます。また、当初感じていた他者交流に関しても改善され、気心の知れた利用者様とお喋りを楽しんだり、時にはお互いに励まし合いながら訓練に取り組まれています。
●次なる挑戦
そんなU様から「ボランティアを再開したい!」と思いがけない発言がありました。そのボランティアとは、(以前取り組んでいた)小学校に出向いて子供たちへ読み聞かせを行う取り組みです。「読み聞かせを20年近く続けてきたが、子供たちの喜んだ姿をみると充実感があり、幸せに満たされる」と仰っていました。リハビックスでは毎回、全利用者に口腔訓練を実施していたため、通所当初に比べて滑舌もよくなっており、大きな声を出して本を読めるようになった感覚があり、再開してみようと思ったそうです。きっと今回の挑戦もうまくいくのではないかと感じています。
最後になりますが、『為せば成る。なさねばならぬ何事も、為らぬは、人のなさぬなりけり』の精神で何事にも取り組むU様。自分らしく輝いているU様を見て、スタッフの方が刺激を受けています。今後もU様の自分らしく生きるを精一杯サポートしていきます。
以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。その他のデイサービスの取り組み記事は下記にありますので、併せてご覧いただけますと幸いです。
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