デイサービスの取り組み−脳梗塞発症・・・もう一度、自分の足で歩きたい!−

●脳梗塞による身体の変化、受入れられない現状

今回ご紹介するのはAさん。僕らの運営するリハビリ特化型デイサービス リハビックスに通って1年半が経とうとしています。2年前に脳梗塞を発症され、右半身麻痺が残りました。

そんなAさんは、ご自身で本屋を営みならが4名の息子さんを育てあげ、かつ、仕事をしながら婦人会に参加されたりと活動的。息子さんたちが学校を卒業し、ひと段落すると、旦那様と老後の時間を楽しみながら、生まれてくるお孫さんのお世話をすることを楽しみにされていました。その矢先の脳梗塞発症となっています。

突然の車椅子生活を余儀なくされ、今まで自分で出来ていたことが、何をするにも旦那様の手をかりなくてはいけなくなってしまいました。家の中の移動も自分一人ではできなくなり、これまでの生活から一変して、現状を受入れることが出来ないまま、リハビックスを利用することになりました。

利用当初は「今まで出来ていたことがいきなり出来なくなった。」「何かが出来るようになるなんて想像ができない。」「気持ちがついていかない。」「頭がパニック」と不安の気持や行き場のない気持ちを口にされることが多かったのが印象的でした。

●リハビリにより変化が・・・

週3回からの通所スタートでした。下肢筋力や腹筋強化、バランス訓練を繰り返し行い、ご自身でも少しづつ変化を感じられるようになってきました。その結果、「トイレまで歩いていけるくらいになりたい。トイレ動作も出来るようになりたい。」との声が聞かれ始めるように。

休むことなく日々訓練に励み、リハビックスを利用して約半年で、(両手引きであれば)体力測定の歩行スピードも測定できるようになりました。トイレでは支えがあればご自分でズボンの着脱もできるようになっています。

変化を感じてきたことで、Aさんの心境も大きく変わっていきました。「一歩前に進んだ感じがして気持ちが変わった。良い方向に行っていると思う。」と前向きな声が多く聞かれる様になり、利用開始して7ヵ月目からは、通所内の移動は車椅子ではなく両手引きに変わり、個別でしか対応できなかったレッドコードも他の利用者さんと一緒に行う集団レッドコードに参加出来るまでになりました。

この頃には、車椅子ではありますが、旦那様と一緒にドライブで遠出をしたり、一緒に買物へ出かける回数も増えてきました。

●新たなチャレンジの始まり

そして、Aさんからの「自分の足で歩けるようになりたい!」という声に応えるべく、新たなチャレンジとして、自宅でも車椅子を卒業し、歩行器を使用することにチャレンジしています。

歩行器での歩行はバランスを崩すこともありますので、まだ見守りが必要ですが、旦那様の支えのおかげで自宅での活動量がぐっと増えてきました。 歩いて洗面台まで行き、立位で洗顔が出来るようになったり、目標としていたトイレも、歩行器で入口まで移動し歩行器が入らない場所は、旦那様の手引きで歩けるようになっています。

ご本人からは、利用当初に聞かれた不安の声はなくなり、「リハビックスにきて他の皆が頑張っているのを見て励まされた!」「まだ人の手を借りているけど歩けるようになって嬉しい!」「今度は歩行器で歩いて買物がしたい!」と新たな想いも聞かれています。旦那様からは「一生、車椅子だったらどうしようかと思った。こんなに早く歩けるようになると思わなかった。リハビックスに通って本当に良かった!」と嬉しい声が届いています。  

県外に住む息子さんには、まだ自分の足で歩けるようになったことを報告していない為、近々テレビ電話で歩いているところを見せる予定となっており、ご本人も楽しみにされています。

リハビックスを利用して一年半でAさんの表情は大きく変わり、笑顔が増え明るくなりました。根気よく訓練を続けることで、身体が変化し気持ちも前向きに変わっていく様子が見られAさんの変化に私達スタッフも嬉しく感じています。今後もAさんの活動量が増え、自分らしく生活できるようしっかりサポートしていきたいと思います。


以上です。最後までお読みいただきありがとうございます。他の利用者さんの記事も下記にありますので、もしよろしければご覧ください。

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