こんにちは、てっぺい(@teppei_bestlife)です。いつもブログをご覧いただきありがとうございます。僕らの自費リハ部門「ホコトレ」でYoutubeを配信しているのですが、ある利用者さんから文字にもして欲しいという要望を受けましたので、チャレンジしてみたいと思います。
今回の内容としては片麻痺患者様が自宅で簡単にできる運動メニューのご紹介です。通院して治療してもらいたいけど忙しくて時間がない…。家で一人でも練習できるトレーニングを知りたい!という方にお勧めですのでぜひご覧ください。
動画はこちらですので、合わせて確認いただけると嬉しいです。
ちなみに・・・僕が多くの利用者さん(デイサービスや自費リハに来られる方)を見て感じることは、自主トレをもっと大切にした方が良い!という事です。そんなの当たり前じゃん…という声も聞こえてきそうですが・・・加えて、目的を持った自主トレが行えているかどうか!これが重要になってきます。そのトレーニングはどのような効果があるのか、なぜそのトレーニングが必要なのか?などです。そうすることで更にトレーニング効果が高まりますのでぜひ参考にしてみて下さい。
今回紹介するトレーニングは3つです。
1、ゴルフボールを使ったトレーニング
2、新聞紙を使ったトレーニング
3、滑り止めを使ったトレーニング
それではレッツ!スタート!
●ゴルフボールを使ったトレーニング(動画の1分20秒〜2分50秒部分)
人の足は小さい骨が集まり、いくつもの関節を作ることで様々な動きを行います。それぞれの関節が正しい位置にあることで楽に立ち、歩くことができます。ところが、日常の生活習慣や骨折などによってこの形が崩れることがあります。足部の関節が崩れてしまうと動く際に、足の指が思うように動かずバランスを取りにくくなったり、痛みを伴ってしまいます。
また、骨だけでなく多くの筋肉が複雑に作用しあっています(足の裏にはいくつもの筋肉があり総称して足底筋群と呼ばれています)。この足底筋群は3つのアーチを作りだします。横アーチ、外側縦アーチ、内側縦アーチ(土ふまず)と呼ばれるものです。このアーチは私達が歩く際に、クッションとして衝撃を和らげる機能を持っています。
ところが、この足底筋群が硬くなったり筋力が落ちてしまうと上手く働かなくなり、アーチが崩れ衝撃が吸収できません。トランポリンで言うと、マットが筋肉、支柱が骨としたときに、マットが硬かったり、張りがないと衝撃が吸収されず支柱に衝撃が伝わってしまいますよね。最悪の場合、支柱が折れるなど壊れる可能性もあります。これは人体にも言えることで、吸収されなかった衝撃は足底から足首、膝関節から股関節へと各関節にストレスを与えていきます。関節を守るうえでも足底の柔軟性は重要です。
そんな足の裏へアプローチできるトレーニングですので、ぜひ動画をご覧いただきトレーニングへ励んでいただけると嬉しいです。
●新聞紙を使ったトレーニング(動画の2分50秒〜4分25秒部分)
先ほどのゴルフボールで筋肉をほぐし動きやすい状態を作った後は、今度は新聞紙を使って指の動きを出していきましょう。足の指で新聞紙をつまんで、伸ばす。これを繰り返します! 動画を見ていただければ分かるんですが、伸ばす!ことも非常に重要ですので、チャレンジしてみてください。
●100円ショップに売っている滑り止めを使ったトレーニング (動画の5分00秒〜6分30秒部分)
片麻痺の患者様のリハビリでよく麻痺側に体重をかける練習を行いますが、なぜ麻痺側に体重をかける必要があるのか皆さんご存知でしょうか?それは、麻痺側に体重をかけることで筋肉の収縮を促せるからです。
体重をかけないということは筋肉が働かずどんどん弱っていってしまう。筋肉が弱くなると支えが弱くなってしまう為、増々体重をかけられなくなっていってしまう、という悪循環に陥ってしまいます。麻痺側が弱くなっても良い方の足で頑張ればいいじゃん!という方もいらっしゃいますが、麻痺側に体重を掛けられないと良い方の足にも影響を及ぼしてしまいます。本来人は歩く際、支えている足にしっかり体重を乗せることで反対の足を振り出せます。体重をしっかり掛けられないと反対の足を振り出す際、床と足の距離が近くなって上手く振り出せず、つま先が引っかかり転倒に繋がってしまうこともあります。つまり、麻痺側に体重をしっかり掛けられることが歩行を改善する上で重要となるのです。
ここでお勧めなのが、動画でもお伝えしているすべり止めを使った練習です。
まず立った状態ですべり止めを小指~踵にかけて敷きます。そのまま麻痺側に体重をかけると、滑り止めがストッパーのような役割をしてくれて外に体重が逃げず、自然と内側に体重が掛かるようになります。この時、不安や恐怖感があると体重をしっかり掛けることができず、練習効果が薄れてしまいます。そのため不安を感じる方は壁に手を着いたり、手すりを使うなど安心できる環境をつくって行ってください。
以上です。もしニーズがあるようであれば、今後もこのように動画を開設する系の記事も書いていこうかと思いますので、ご意見等いただければ嬉しいです。
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