こんにちは、てっぺい(@teppei_bestlife)です。
今日は、現在、回復期病院に入院中だけどそろそろ退院・・・
でもリハビリがまだまだ必要・・・
でもどうすれば良いか分からない・・・
そんな患者さん向けに、回復期病院を退院後、どういう選択肢があり、どういう選択をするべきなのか?という部分に関して現役の理学療法士さんに話を聞きましたので記事にまとめました。
本記事では、下記の内容について解説していきます。
- 回復期病院を退院した後のリハビリについて
- どんな選択肢があるのか
- サービス利用時の注意点
最後まで読んで頂くことで、退院した後の全体像や流れについて把握することができると思います。リハビリを継続して行っていくためにぜひ参考にしてください。
●回復期病院を退院した後、どんな選択肢があるのか?
回復期病院を退院した後の選択肢としては下記のような選択肢があります。
- 医療保険でリハビリを継続する
- 介護保険にてリハビリを行う
主にこの2点になります。
*保険を使わないでリハビリをするという方法もありますので、そちらが気になる方はこちらの記事も併せてご覧ください。
では、それぞれについて解説します。
●医療保険でのリハビリ
医療保険でリハビリを行う場合は、外来リハビリにて継続することができます。脳血管疾患であれば診断名を受けてから180日間、運動器疾患であれば150日間はリハビリを受けることが可能です。回復期病院を退院した後にこの日数が残っていれば、外来リハビリにて継続することができますが、入院していた時のように毎日リハビリを行うことは難しいでしょう。外来にてリハビリを希望する場合は、入院中に担当主治医に相談しておくことが必要です。
●介護保険でのリハビリ
外来リハビリ以外に介護保険を利用してリハビリを行うことが可能です。介護保険でリハビリを行う場合は、介護認定を申請して要介護認定を受ける必要があります。なお、介護保険でのリハビリには下記のようなものがあります。
- 通所リハビリテーション (デイケア)
- 訪問リハビリテーション
- 通所介護 (デイサービス)
通所リハビリテーションでは、送迎車が迎えにきてリハビリを受けることができます。それに対して、訪問リハビリテーションでは理学療法士などが自宅に来てリハビリを行うという違いがあります。通所介護では、日常生活の支援が目的なのでレクレーションや集団での体操などがメインとなります。リハビリ特化型などの通所介護もあるので、自宅周辺の通所介護はどんなサービスを行っているのか調べておくと良いでしょう。
●どうやって退院後のサービスが決まるのか?
退院後のサービスに関しては、退院前に病院側のスタッフと相談して決まることがほとんどです。退院後に介護保険を利用しようと思っているなら入院中に介護認定の申請を行っておきましょう。要介護認定が決まるまでには数ヶ月かかることもあります。退院後スムーズにサービス移行するためには、事前にしっかりと準備しておくことをオススメします。
●患者さんやそのご家族は誰から情報をゲットした方が良いのか?担当のセラピスト?ソーシャルワーカー?ケアマネ?それとも?
退院後のリハビリやサービスに関しては、それぞれの病院に所属するソーシャルワーカーさんに相談しましょう。介護認定を受けたい場合もソーシャルワーカーに相談すれば手配してくれます。また、介護保険で受けられるサービスにどういったものがあるのかなども教えてくれます。
もし、もともと要介護認定を受けており担当のケアマネージャーがいる場合でもソーシャルワーカーにその旨を伝えることをオススメします。入院中の情報などはソーシャルワーカーからケアマネージャーに情報共有してくれるからです。
●リハビリに集中するという観点でベストな選択は?
リハビリに集中するうえで、ベストな選択肢は「これ」というものはありません。なぜなら、体の状態や生活状況によって大きく異なるからです。日常生活上、特に介護もいらない状態で、病院までの行き来に問題がない場合は、外来リハビリで問題ないでしょう。日常生活上で入浴動作や家の掃除など介護が必要な人は、介護保険でのリハビリをオススメします。
訪問サービスで日常生活の支援を受けながら、通所リハビリテーションや訪問リハビリテーションでリハビリを行うことで集中してリハビリを行うというのもありですね。
通所介護では、1対1で理学療法士などの専門職のリハビリを受けることができるところは少ないので、リハビリに集中したい場合は、通所介護はあまりオススメできません。ただし、最近は、リハビリ特化型デイサービスなどリハビリに力を入れているとこともありますので、そういうところならありかもしれません。
●退院後のサービスを選択する際に注意すべき点は?
サービスを選択する際の注意点は、下記の通りです。
- 外来リハビリでも介護保険のリハビリでも毎日することはできない
- 通所リハビリや訪問リハビリの個別リハビリは原則20分である
- 介護保険の申請には時間がかかる
- 外来リハビリは期限がきたら終了する可能性がある
上記の点に注意しつつ、あなたにとってベストな選択をする必要があります。退院後のサービスに迷う場合はソーシャルワーカーに相談しましょう。あなたに必要なサービスを考えつつ様々な提案をしてくれると思います。
●まとめ
今回は、回復期病院を退院した後の流れを中心に解説してきました。どこでリハビリを受けるかなどベストな選択は、体の状態や生活状況によって大きく変わります。同居する家族にも相談した方がよいこともあるでしょう。何か不安があれば病院のスタッフに相談しつつ、あなたにとってベストな選択肢をとることができるようにして下さいね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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