貞観政要(じょがんせいよう)から経営を考える!リーダーに必要な7つのこと!

こんにちは、てっぺい(@teppei_bestlife)です。いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

今日は読書感想文を書いていこうと思います。というのも、先日、前職の先輩(現在はちょーデカい企業の副社長)にお会いした際、経営者が読むべき本として「貞観政要(じょがんせいよう)」をご紹介いただきました。ただし、この本は中国の書であり、原文を読むのはハードルが高いので、ライフネット生命会長の出口さんが書かれた座右の書『貞観政要』 中国古典に学ぶ「世界最高のリーダー論」をお勧めされ、すぐにKindleで購入。

結論、めちゃくちゃ勉強になりました。蛍光ペンだらけw

ただ、僕も分かってます。人間はすぐに忘れる生き物だということを。ですので、もう一度、読みながら、この本で得た気づきをデイサービスや訪問看護の経営にどう活かすか?を考えてみよう!そして、それを記事にしてみよう!ということでパソコンの前に座っております。

どんな内容になるか分かりませんが、興味のある方はぜひ読んでみてください。それではスタート!!!

貞観政要から学んだこと
  1. 三鏡(銅の鏡、歴史の鏡、人の鏡)
  2. 組織のマネジメントを考える上で大切な5つのヒント
  3. 部下への接し方
  4. 何もしないのが理想のリーダーである
  5. あらゆる「大事」は「小事」から起こる
  6. 清濁併せ呑む
  7. 「寝る」と「寝かせる」

①三鏡

リーダーは3つの鏡を持たなければならないという話。

・銅の鏡→鏡に自分を映し、元気で明るく楽しい顔をしているかチェックする

・歴史の鏡→過去の出来事しか将来を予想する教材がないので歴史を学ぶ

・人の鏡→部下の厳しい直言や諫言(かんげん)を受け入れる

まずは銅の鏡。はい!できておりません!こんなの当たり前なんですが、出来ておりません。子供には元気な挨拶をしろって言ってるのに・・・

「どのようにすれば元気で明るく楽しいワクワクする職場を作れるのか?」

これは経営にとって非常に重要な問い。改めて肝に命じます。

そして、まずは自分から。上に立つ人が、元気で、明るく、楽しそうに仕事をしていれば、下の人も、元気で、明るく、楽しそうに仕事をします。事務所に入る前に“笑顔を作る” “元気に挨拶する”から始めていきます。それと、たっぷり食べて、たっぷり寝ることも大切だと出口さんはおっしゃっています。体調が悪いと不愉快になりますからね。口内炎ができてる日なんて楽しくするの無理だし・・・。心身ともに自分をコントロールできるようになりましょう!

あっ、採用基準の一つに「元気で明るいか?」を入れるのはアリかも。結局、利用者さんも暗い人よりは明るい人、笑顔の好きな人の方が好きだしね。

次の鏡が歴史の鏡。これはシンプルに本を読めと言うこと。本を読んで、先人から学びましょう!ということ。例えば、「遊牧民の十進法」。モンゴルは10人を一つの単位として考え、ひとりの隊長の下には10人の部下しか置かないそうです。なぜなら、どれほど有能な隊長でも、管理できるのは経験的に10人が限界だと知っていたからです。この考え方がモンゴル軍を最強にしたことは歴史が教えてくれていますので、私たちもそこから学ぶべきだと思います。僕は直属の部下が6人いますが、その下に50人ほどのメンバーがいます。歴史から学ぶとすると、僕は6人のマネジメントに集中。50人はこの6人に任せる。これが大事だということですね。

そして、人の鏡。次の章でも書かれていますが、部下あってのリーダーであり、意見を言ってくれる部下を大切にする必要があります。そのためにも、リーダーは部下の意見を素直に聞ける必要がありますね。特に相性の悪い人、嫌いな人、厳しいことを言う人の意見に耳を傾けれるかどうか?です。人は自分のことを見ることができません(目の構造的に)。ですので、直言してくれる部下がいなければ、自分の本当の姿を見ることはできません。

「あなたは間違っている」と言ってくれる部下はいますか?

②組織のマネジメントを考える上で大切な5つのヒント

①組織はリーダーの器以上のことは何一つできない。

②リーダーは、自分にとって都合の悪いことを言ってくれる部下をそばに置くべきである。

③部下は茶坊主になってはならない。上司におもねってはならない。

④君は舟なり、人は水なり。

⑤リーダーは常に勉強し続けなければならない。

①はまじで言わないで〜って感じ。グサグサ刺さります・・・。が、ここで面白いのが、出口先生の言う「だったら器に入っているものを捨てろ!」という文章。ついつい器をデカくしなきゃって思っちゃうけど、逆の発想。その根拠がこちら。

「人の器のおよその容量は決まっていて、簡単に大きくすることができない。」

そして先生はこのように続けています。人間には持って生まれた器(能力)がある。「努力をすれば人の器は大きくなる」という発想は根拠なき精神論にすぎません。不断の努力をすれば、ほんの少し器が大きくなることはあるかもしれませんが、それは微増に過ぎず、大きく変化することはありません。

だから捨てろ!ということです。で、この捨てろというのを理解するのがちょっと難しいんですが、本にはこのように書かれています。

今、自分の器の中(頭の中)に入っている「好き嫌いの感情」「仕事観や人生観」「いい格好をしたいという見栄」「あれが欲しいという欲求」「自分は正しいという思い込み」「まわりは間違っているという偏見」「上から目線」などといったものを全て捨てて、無にしてしまう。頭の中をゼロの状態に戻すことができれば、器が大きくならなくても、新しい考え方を吸収し、自分を正しく律することができるのではないでしょうか。

むずいwww。

と思ったら、分かりやすい例がありました。例えば、中小企業の社長で採用面談をすべて自分でやっている社長がいます。良い人材を採用したい気持ちからなんでしょうが、結果的に社長好みの人材ばかりが集まってしまい、組織としての多様性が失われています。そんな社長が捨てるべきは「面談」です。面談を誰かに任せるという選択をすることができれば、その企業は一歩大きくなるのです。

なるほど。では、「僕が捨てるべきものは何か?」これすごく重要な問いだと感じます。つまらない自尊心や羞恥心?

④はリーダーが忘れてはならない言葉だと感じます。舟は水次第で安定もすれば転覆もする。そもそも水がなかったら舟としての価値はない。浮かないんでw 「部下がいなくなっては何もできない。僕は部下に支えられている。」ということを肝に銘じ、感謝の気持ちを忘れないようにします。そして、もう一つ大切なことが、「良い部下が見つからない」は言い訳であるということ。トランプと同じで配られたカードで結果を出すのが優れたリーダーです。トランプをやる時に「配り直して!」なんて言わないでしょ!このカードでどうやって勝つかを考えるのがリーダーの役割です。

③部下への接し方

・部下の手柄を褒めるときに恩賞を与えすぎない。大盤振る舞いをすると特定の部下を増長させることになりかねない。

・部下を叱責するときは感情に任せて怒りをぶつけてはならない。怒る時だけではありませんが、仕事においては感情をどれだけ排除できるかが重要です。仕事にはルールがありますので、感情は0にして、そのルールに則って判断する。そうすると9割の人が正しい判断ができる。

・ついつい部下が喜ぶことを考えがちですが、すべての部下が満足すること(ニーズ)を拾い上げるのは難しい。ですので、「部下が喜ぶことをする」ではなく「部下が嫌がることをしない」という思考が大切。「相手が喜ぶことをする」という思いやりの一歩手前に、「相手が嫌がることをしない」という思いやりがあるということですね。当たり前ですが、自分がされたくないことは相手にもしない。これですね。

・一度、仕事を任せたら、どっしりと構えて待つ。もし心配になるのであれば、それは熟考が足りないということ。自分の采配を恥じましょう。

・仕事の時間内は部下を忙しくさせるのが上司の愛情。「小人閑居して不善をなす」ということわざがあるように、「つまらない人間が暇でいると、ろくなことを考えません」。忙しくすると不平不満を助長しそうですが、実はその逆で、やることがなく暇なスタッフほど、不満を口にするそうです。もちろん大量の仕事を与えるのは論外です。

・部下を信用しない上司は部下からも信頼されない。まずは上司が部下を信頼する。これが先。

④何もしないのが理想のリーダーである

何もしなくても組織が成り立つということは、適材適所に人を配置できている証拠。逆に、自分が忙しすぎる・・・ということはそれができていない証拠。リーダーに求められる能力は、部下の向き不向き、得意不得意を見抜き、正しく人材を配置すること。最適な人材を、最適な場所に、最適なタイミングで配置できれば、リーダーは何もする必要ながなくなります。これを読んだときに、本当はこのポジションはこの人じゃない方が良いのにな・・・と思いながらも、そのままにしているなと感じました。一旦、任せてみて、それでもダメだったら配置転換をするのがリーダーの重要な仕事ですね。

⑤あらゆる「大事」は「小事」から起こる

組織が傾く原因は「わずかなほころびぐらいでは、大事にが至らないだろう」という慢心。洪水は蟻の一穴からという言葉があるように、「これぐらいはいいだろう」が大問題を引き起こします。この点を肝に銘じ、どんな小さな問題も放置しないという覚悟がリーダーに求められる。

⑥清濁併せ呑む

まずは貞観政要の中に出てくる言葉。

天子は、その人格がドロドロとして濁ってはいけない。かといって輝くほど澄んでもいけない。濁っていると、正邪の区別がつきにくくなるし、清潔すぎると、人を受け入れられなくなる。上に立人は、汚かったり、暗かったり、愚かであってはいけないが、かといって、細かいところまで口出しをすると、まわりも息苦しくなって、ついてこられなくなる」

リーダーが「ドロドロとして濁ってはいけない」「正直であること」はごもっともですが、まさか「輝くほど澄んでいてもいけない」と言う言葉が出てくるとは思ってもいませんでした。ちょっと安心。人格が濁らないようにだけ気をつけます。そして、「人間には、キレイな面も、汚れた面も、両方ある」ということを忘れずにメンバーと接したいと思います。

⑦「寝る」と「寝かせる」

人間は感情の振れ幅が大きくなると思考の余裕がなくなり、正しい判断ができなくなる。感情のままに動いたり、脊髄反射的に口を開くと判断を誤ってしまいがちになる。そんな時に思い出して欲しいのが「寝る」と「寝かせる」。

寝る・・・睡眠を取る
寝かせる・・・時間をおく

大惨事であればあるほど、まずはぐっすり寝て、しっかり食べて、体調を整えよう。また、星を見たり、本を読むのもよし、旅行に行くのもよし!大切なことは自分の感情をコントロールする方法を知っていること。僕の場合はなんだろう?お酒を飲みながら、妻に愚痴を聞いてもらう or 走るかなぁ。もう少し考えてみます。


以上です。本当に学びの多い本でした。いつか貞観政要の原文にチャレンジしてみようと思いまます!そして、定期的にこのブログを読み返し、リーダーとして成長していこうと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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