【無料公開】リハデイを運営する会社がなぜ保険外ビジネス(自費リハ)をはじめたのか?

こんにちは、てっぺいです。いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

早速ですが、皆さんは保険外ビジネスに対してどのような印象をお持ちでしょうか?

✔️今後伸びそうな分野!
✔️やってみたい気持ちはあるけど・・・
✔️お客さんをどうやって見つけてくれば・・・
✔️儲からなさそう・・・

こんな感じでしょうか。僕も全く同感です(って、僕が書いてるんだからそうなりますよねwww)。

僕らはリハビリ特化型のデイサービスを主事業としている会社ですが、6年前に脳卒中の後遺症に悩む方々を対象とした保険外ビジネス(以下、脳卒中自費リハ事業:沖縄脳卒中リハビリセンターホコトレ)をスタートしました。当時はまだ自費でリハビリを受けるという文化がなく(今も少ないですが)、お客さんの獲得にとても苦労しました。ただ、6年経ってみて思うことは、「ここまで諦めずに続けてきて本当に良かった」ということです。それは保険外サービスが保険サービスより優れているという意味ではなく(保険は最高です)、世の中に保険外でリハビリを受けるサービスがある=選択肢を提供できていることの価値をめちゃくちゃ感じているからです。あとはお客様が選べば良いのです。選択肢がある社会って素晴らしいと思うんです。

ですので、ぜひ保険外ビジネス業界がもっと盛り上がって欲しいなって思っています。前置きが長くなりましたが、そういうことで、今回はリハデイを運営していた僕らが“なぜ保険外ビジネスに進出したのか?”を振り返ってみようと思います。現在、保険外に挑戦しようかなと悩んでいる人の参考になれば嬉しいです。

では、スタート。

脳卒中自費リハ事業をスタートした理由

①病院や介護施設でのリハビリでは対応できないことや限界がある。

②脳卒中の後遺症に悩む人は増加する。

③麻痺を改善したい!再び歩きたい!再び掴みたい!という欲求は消えることがない。

④まとめ

おまけ1:企業ブランディングとして最高!

おまけ2:最後まで読んでのお楽しみwww

病院や介護施設でのリハビリでは対応できないことや限界がある。

①−1 病院でのリハビリをもっと受けたいけど・・・

デイサービスを運営しているとこんな声をよく耳にします。

「もっと病院でリハビリをしたかった・・・」
「もう少し入院が必要だと感じるのだが・・・」
「病院でリハビリをしてくれた理学療法士は良かったなぁ・・・」

おっしゃる気持ちはよく分かります。だって、回復期病院では、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士がマンツーマンで毎日3時間リハビリしてくれるんですもの(症状によりますが)。すごいですよね。ただし、入院には期限があります。例えば脳血管疾患は最大入院期間180日。骨折は最大90日です。しかも、この数字は最大というだけであって、実際の平均入院日数は下の表を見ても分かる通り、脳血管疾患の場合、平均104.7日と最大入院期間よりもだいぶ短くなっています。これは病院側の診療報酬との兼ね合いがあるんだと思いますが、今後も短くなる方向に進むのではないかと感じています。ですので、病院で満足いくまでリハビリを受けれるか?という部分に疑問が残ります。

厚生労働省の資料より抜粋

しかも、回復期病院における脳卒中リハビリは、着替えや食事動作、歩行練習などの日常生活動作に対する訓練が中心となっています。病院は「なんとか国の定めた入院期間内で最低限、自宅での生活が自立できるようにして退院してもらうこと」を目指してリハビリを行いますので、麻痺した身体を納得いくレベルまで改善させることは不可能に近いのが現状です。目標が退院してもらうことですので。

まとめると、病院でのリハビリは非常に手厚いが、限られた期間内で身体機能を納得いくレベルまで改善させることは不可能に近い。とはいえ、現在の高齢化社会ではこれ以上の医療保険によるリハビリテーションの充実は国の経済的に不可能と言える。

ということで、病院でのリハビリには限界があると僕は感じています。そこで介護保険を使ってリハビリを!という話になるのですが↓。

①−2 介護施設でのリハビリって・・・

2000年に介護保険制度が開始されて21年が経過していますが、当初はリハビリにそれほど重点を置いておらず、在宅での生活介護が中心だったと聞いています。僕自身もそうですが、この仕事をするまでは、「リハビリは医療保険を使って病院で行うもの」であり、まさか介護保険を使ってやるだなんて思ってもいませんでした。昨今では、(僕らの運営するような)リハビリに特化したデイサービスが多数できたり、病院と同じように短時間のリハビリを行うデイケアができたり、国が個別機能訓練加算に力をいれたりと、「介護保険下でのリハビリが重要だよね!」と言う認識は高まってきているのではないかと感じます。

が、しかしですよ。

介護施設を経営していると、ここにジレンマを感じるわけです。

✔️もっと充実したリハビリを提供したい!
✔️病院みたいにマンツーマンでガッツリリハビリを提供したい!

でも、経営という側面から考えると、必要最低限のスタッフ数で、なるべく多くの利用者を受け入れなければならないのです。僕らのデイサービスであれば従業員6名で利用者18名にサービスを提供するぐらいがベスト。そして、機能訓練指導員は多くても2名。そんな中で1人の利用者さんに1時間もマンツーマンでリハビリを提供できるわけがないんです。理想と現実のギャップってやつですね。じゃあ、デイサービスは何をすべきなのか?ということに関しては明確な答えがあるのですが、今回のテーマとは若干ズレるので、また別の記事で書きたいと思います。

まとめると、現行の介護保険制度下では病院のような手厚いマンツーマンのリハビリを全利用者へ提供することは不可能に近い。今後もそういう方向に進む可能性は低い。

でもでもでも、ですよ。

②脳卒中の後遺症に悩む人は増加する。

こちらのグラフは厚生労働省の統計一覧より抜粋したものです。

図6を見ていただくと分かる通り、脳血管疾患で亡くなる方の数は年々減っています。2020年はガン、心疾患、老衰に続く第4位(図5)。間違いなく医療が発達していますね。1960年とか1970年は1位だった病気ですからね。

ただし、喜んでばかりもいられないのがこちらのグラフです(こちらは厚生労働省の国民生活基礎調査の概況より抜粋)。

介護が必要となった主な原因を示している表です。医療技術の進歩により、脳卒中になってもお亡くなりになる方は減少していっていますが、その結果として、生活に支障をきたすレベルの麻痺が残ってしまうということを示しています。(命が助かることは素晴らしいと思っているのですが)重い後遺症が残り、介護が必要な状態で残りの人生を過ごす。そんな人が今後もどんどん増えていくのではないかと感じています。そして、それを支える介護者も増えていく。これが近い将来、大きな社会問題になるのではないかとさえ思っています。

じゃあ、麻痺が治れば良いよね?ってなるんですが、正直それはそれで難しい面もあります。でも、絶対に麻痺が治らないわけじゃないし、ちょっと麻痺が改善するだけで劇的に生活の質が変わり介護量を減らすことは十分にできるのではないかと思っています。

でも、そのためには、それを目指すリハビリ環境が必要。現状の医療保険・介護保険制度下では難しい。だから、その可能性をかけることのできる場所がある社会を作りたい!そう思ったんです。

③麻痺を改善したい!再び歩きたい!再び掴みたい!という欲求は消えることがない。

最後になりますが・・・障害受容という言葉を耳にしたことのある方は多いのではないかと思います。

障害受容=「障害を直視し、障害に立ち向かい、障害とともに生きることも自己の生き方の一つであると受け止め、生活していくこと」(清水里江子,2012)

僕自身、障害受容はとても大切なことだと考えています。デイサービスを運営していて、「この人はまだ障害受容ができていないから、そこをどうやってサポートしようか・・・」なんていう話をすることもあります。でも、一方で、「本当に心から障害を受け入れることのできる人はいるのかなぁ?」って思ってしまうんです。

一縷の望みがあるならば、そこに賭けたい!

そう思う人って沢山いると思うんです。麻痺を改善したい!もう一度歩きたい!もう一度つかみたい!っていう欲求は消えることがないんじゃないかって。そんな人にとっての選択肢の一つに僕らの施設がなれたらそんな素晴らしいことはないなって考えています。

④まとめ

以上の理由から6年前に脳卒中の方に特化した自費のリハビリ事業をスタートしました。4年目まではずっと赤字でしたが、この2年は多くの方に認知され、事業としても利益を出せるようになってきました。そして、僕らが思っていた通り、(たとえ発症後数年経っていたとしても)麻痺が改善したり、生活に違いが出たりする症例が多数出てきています。いくつか動画がありますのでぜひご覧ください。

ここまでお読みいただきありがとうございます。僕個人の想いを綴っただけになってしまったような気もしますが、僕としては、脳卒中リハビリに限らず、世の中にたくさんの保険外事業が出てきてほしいなって思っています。保険は最高だけど細かなニーズに応えれない。そこを保険外で担っていく。数年後、そんな社会になっていたら最高だなって感じています。

おまけ1:保険外事業は企業ブランディングに最高!
みなさんの周りの見渡してみて下さい。現在、保険外事業を行っている企業ってどのくらいありますか?まだまだ少ないのではないでしょうか。僕自身が保険外のリハビリ事業をやってみて良かったなと思う点は、「あの企業はリハビリに強い企業だよね!」って認知されたことです。儲かってはいないんですけど、そういう立ち位置になりました。結果、本業であるリハビリ特化型デイサービスの評価も上がったような気がするし、何よりも採用において威力を発揮してくれています。間違いなく優秀なセラピストが集まってきてくれるようになりました。企業そのものの価値を高め、他社とは違う独自の魅力や立ち位置を確立するという観点において保険外は最高だと思います。

おまけ2:僕が保険外事業を運営する上で、勝手にベンチマークしている動きのコツ研究所の生野先生が本を出しました。
僕らが6年前に自費リハを始める際に色々とベンチマークしたり、電話して教えをこいたのが動きのコツ研究所の生野先生です(先生は覚えていないと思いますがwww)。当時から保険外の最先端を突っ走り、今でも日々新しいことにチャレンジされています。そんな生野先生が新書を出されました。お世辞抜きで最高です。興味のある方はぜひ一読してみてください↓


以上です。最後までお読みいただき本当にありがとうございます。本件に関しましてご質問等あられる方はTwitter@teppei_bestlifeまでDMください。

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