こんにちは、てっぺいです。今回はデイサービスをやりたいな!と思っている人が必ず通る法人設立について記事にしたいと思います。「えっ?個人でできないの?」と思ったあなた!デイサービスは法人でなければ指定申請をすることができません。
したがって、まずは法人を設立する必要があります。
「そんなの自分でなんかできないよ」「誰にお願いすればいいんだろう」「めっちゃお金かかるんじゃないの」と思っている人は必見です。読み終わる頃には「あっ!会社を登記するのって簡単じゃん!」と笑みがこぼれていることでしょう。
僕自身、現在は株式会社ベストライフという会社で取締役として働いているのですが、今年、鹿児島でデイサービスを開業すべくベストライフ鹿児島という会社を登記しました。2021年2月5日の話です。それまでは「会社を作るなんてどうすれば良いの???」って感じでしたので、これを読んでくださる方の気持ちがよく分かります。なるべく分かりやすく書いていこうと思いますので、ぜひ一読いただければ嬉しいです。
1、法人設立は自分でできる。
結論から申し上げますと、僕がこのような相談を受けたとしたら「自分でやりましょう!」と回答します。
なぜか?
理由は「会社を設立するのはとても簡単だから」です。(司法書士さんには怒られそうですが)資金に余裕のない人はここにお金をかけるべきではありません。お金をかけるべきところは後でいくらでもありますので心配なさらずにwww
もちろん資金的に余裕がある人は司法書士さんに頼むのも賛成です。時間は何事にも変えられないものですからね。ただ、僕は自己資金600万円でデイサービスを始めようと決め、借り入れができるかも分からない中でのスタートだったので、どうしてもお金を使うことに不安がありました。同じような気持ちの方は以下の方法でやれば出費を抑えられると思います。参考にしてみてください。
2、自分で法人を設立する方法〜このままやれば大丈夫〜
先に法人設立の流れをまとめておきます。その後、1つ1つの項目について細かく記載していきます。
- 株式会社にするか?合同会社にするか?を決める。
- 会社名を決める。
- 法人印を作成する。
- 個人口座ならびに個人の印鑑証明書を用意する(発行から3ヶ月以内のもの)。
- 定款を作成する。
- 資本金を入金する。
- 法務局へGO。
①株式会社にするか?合同会社にするか?を決める。
ここはそんなに悩む必要はありません。変なこだわりがなければ合同会社で十分です。理由は会社設立にかかる費用が安いから。合同会社の場合、定款認証が不要であるなどの理由で、初期費用が株式会社よりも約14万円ほど安くできます。これは大きいですよね。
加えて、介護事業の場合、法人の名前が前に出てくることはほぼありません。例えば、僕の会社名は「合同会社ベストライフ鹿児島」で、事業所名は「リハビックス甲突店」ですが、外部の人で会社名を知っている人はほぼいません。
ケアマネさん、ご家族そして役所の方も「リハビックスさん」と事業所名で覚えていただいています。
ですので、コスト優先であれば「資本金800万円以下の合同会社」にすることをお勧めします。
ちなみにですが、Appleの日本法人はApple Japan合同会社、アマゾンもアマゾンジャパン合同会社、スーパーマーケットの西友も合同会社西友と大企業でも合同会社という形態を取り入れています。
②会社名を決める。
上記の理由からどんな名前でも構いませんが、現時点での「想い」をのせてほしと思います。とはいえ、(これまでの経験上)複雑なものよりはシンプルな方が良いのではないか思います。以前、Connect and Feelという会社を作りましたが、社名を書いたり、パソコンで打ち込むのが大変でした。なお、会社名は変えようと思えばいくらでも変えれますのでご安心ください(お金はかかりますが)。
③法人印を作成する。
次に法人の印鑑を作成しましょう。個人的には法人印と銀行印の2つ作成することをお勧めします(1つでも問題はありません)。それぞれの用途は下記。
法人印・・・会社を設立する際や契約を交わす際に使用する印鑑
銀行印・・・法人口座を開設・取引する際に使用する印鑑
銀行印は経理の方へ渡すこともあるでしょうし、紛失するリスク等も考えると、分けておくことを推奨します。
では、「どこで作るのか?費用はいくらぐらいするの?」ってところなんですが、印鑑って数万円するイメージがありますよね!ということで、まずは僕が買った印鑑の領収書をご覧ください。
2本で1,940円です。激安。「えっ!これで問題ないんですか?」というあなた。この印鑑で会社も作ったし、通帳も作ったし、融資も受けたし、不動産の契約もしたし、何の問題も起こっておりません。もちろん、街のハンコ屋さんに行って数万円の印鑑を買っても良いでしょう。重厚感ありますし。ただ、なるべく費用をかけたくない方はネットショップがお勧めです。なかでも「はんこのカクヤス」さんはスピード感も半端ないので、一応リンクを貼っておきます笑。
僕のお勧めするネットショップ「はんこのカクヤス」さんはこちら!!!なお、ハンコの大きさや字体などは作る方の好みでOKです。一応、僕が買った印鑑の仕様を載せておきますね。
天丸18mm 書体:古印体 開始点の有無:なし 内側の彫刻内容:代表社員之印
④個人口座ならびに個人の印鑑証明書(発行から3ヶ月以内のもの)を用意する。
個人口座!?そんなの誰でも持ってるっしょ!ってことなんですが、資本金を入金し、法務局へ提出する際にネットバンクの明細か、通帳のコピーをプリントする必要がありますので、カードしか持っていないという場合は注意してください。なお、資本金は定款作成日以降の日付で入金する必要がありますので⑤が完了してからです。二度手間になるので要注意。
⑤定款を作成する。
ここまできたら次は定款の作成ですが、僕はfreeeを使いました。色々調べた結果、ここに着地したので、おそらく現時点では自分で全てやるよりもfreeeを使った方が資金的コスト・時間的コストを削減できます。ですので、ここではfreeeを使った方法を記載していきます。
1、まずは無料登録。メールアドレス、パスワード、電話番号を入力して登録。
freee無料登録はこちらからできます!2、アンケートに答えて、次のステップへ。素直に答えてOKです。
3、順番に項目を入力する。
- 法人形態・商号
- 会社の住所(自宅でOKですが、融資等を考えると、開業を考えているエリアが良いと思います。)
- 代表者情報入力(ここの住所は印鑑証明書通りが良いので印鑑証明書を準備しておいてください。)
- 事業の目的
ここは少し悩むところだと思いますが、会社が「何をするのか」を公表する項目です。介護事業の場合は許認可制ですので要注意。一番間違いない方法は既に事業をされている同業者の方に定款を見せてもらうですね。もし、僕の会社の定款目的を知りたい方がいればTwitter@teppei_bestlifeまでDMを送っていただければ共有します。 - 決算月(いつでもOKですが、特にこだわりがなければ、会社設立月の前月で良いと思います。)
ここまで書いたら次のステップに進みます。
4、定款の作成方法を決める。
下記のように電子定款にするか、紙定款にするかを選択するのですが、迷わず電子にしました。代行手数料が5,000円かかりますが、これは仕方がないですね。
5、定款の内容を確認する。
6、印鑑証明所のアップロード。
7、その後はfreeeの契約した行政書士法人とメールでやりとりをします。とはいっても、5000円の入金をするぐらいで特にやることはありませんでした。
⑥資本金を入金する。
次に、定款で定めた資本金額を個人口座に振り込みます。入金でもOKです。*会社はまだ設立手続き中で存在していまないので会社名義の銀行口座は作れません。
ここで3点注意しないといけないことがあります。
1つ目は、単に、口座に残高があるというだけではダメですので、一度、引き出して、最後、入金する必要があります。
2つ目は、入金するタイミングです。株式会社の場合は、専門家から定款作成完了の連絡が来た日以降、合同会社の場合は、定款に印字された定款作成日以降ですので注意してください。
最後3つ目は、法務局への書類提出は、入金後2週間以内ですのでタイミングを間違えないようにしてください。
⑦登記書類を提出して法務局へ提出
司法書士事務所から定款完成のメールがきましたら提出書類を作成します。作成の仕方はfreeeが丁寧に教えてくれるので何の心配もありません。
書類が完成したら以下のものを持って法務局へGOです!
・定款(電子署名済みの定款ファイルをCD-Rに焼いたもの)
・印鑑証明書
・入金証明のコピー
・登記書類
・現金:登録免許税
・法人印と発起人の実印(修正や押印漏れがある場合に必要)
3、まとめ
はい!いかがだったでしょうか。
「これなら自分でもできそうだ!」と思っていただけたら幸いです。会社の設立なんて誰かにお願いするのも手ではありますが、自分で出来ることは自分でやった方が勉強になるし、それによって幸せな気持ちになることもできます。こうやって人に経験を伝えることもできますし。
ということで今回は以上となります。ご質問等がある方はぜひTwitter@teppei_bestlifeまでDMください。最後までお読みいただきましてありがとうございました。
*デイサービスを開業するまでの流れはこちらにまとめてあります。もしご興味があればこちらもご覧ください。
4、おまけ(ヘルパーさんで起業を考えてる方へ)
この記事を読んでいる人の中には「介護ヘルパーとして開業したい!」と考えている方も多いのではないでしょうか?そんな方はぜひこちらの記事もご覧ください。
開業にあたりどのような資格や手続きが必要で、資金がどれくらいかかるのかが書かれているので、非常に参考になるかと思います。
1、法人設立は自分でできる。
2、自分で法人を設立する方法〜このままやれば大丈夫〜
3、まとめ
4、おまけ(ヘルパーさん向け)