デイサービスの取り組み−口から食事をしっかり摂ることの大切さ−

●骨折で生活が一変・・・

 今回ご紹介するのは92歳Yさん。2年前、犬の散歩中に転倒し左足を骨折。以前までは、庭の手入れや畑仕事、趣味のパチンコと活動的な暮らしをされておりました。順風満帆だった生活が骨折をキッカケに一変。「外出を控えるようになり意欲低下・・・自宅では殆ど座っている生活が多くなった」と娘さん。またあの時のような元気な姿を取り戻してほしい!取り戻したい!との気持ちから去年の2月、リハビックスへの通所がスタートしました。当初は、身体を動かすことが億劫でモチベーションも低い状態・・・そんな中でも諦めなかったYさん。トレーニングを行うにつれ体力が向上し、身体を動かすことの楽しさを実感し出すようになりました。「家の周りを1周出来る様になる」と自ら目標を発するようにもなりました。

●体重減少が気になる

 一方で、問題も残っていました。一見、元気そうで活動的に見える Y さんですが、長期にわたって体重が減少傾向あり、見た目も「痩せ型」、栄養状態を表す指標となるBMI(体格指数)は 17.8と低栄養状態であることが判明しました。
 リハビックスの管理栄養士が居宅にてご家族に聞き取りを実施したところ、「高齢ということもあり、食が細く、 食事や間食のタイミングも乱れている。まだまだ体力もなく、疲れやすいのか、1日を通して同じ場所で過ごすこともあります。体重が落ちてきていることは分かっていて、食事の内容など色々試行錯誤してきたんですが、体重は減る一方なのでどうしたらいいか悩んでいる・・・」とのこと。この状況を改善するために、6月から栄養改善加算にて管理栄養士がサポートをスタートしました。

栄養改善加算とは?
低栄養状態にある利用者またはそのおそれのある利用者に対して、低栄養状態の改善や心身の状態の維持・向上に資する取り組みの実施を評価する加算。

●栄養面へのアプローチ

 低栄養状態の典型的な症状が多く見られたのと、間食の量とタイミングが食事量の低下に 繋がっている可能性が高いので、まずは「食事を規則正しく食べる食生活リズムの形成」「間食 のタイミングと量の適正化」「少ない量で効率よくエネルギー摂取が出来るように栄養補助食品の提案」などを含めた支援を実施しました。
 本人やご家族のペースに合わせて負担の少ない支援をモットーに、3ヶ月支援。今の状況としては、本人の努力とご家族が改善に真面目に取り組んだおかげで、食事と間食のバラン スが取れ、食事量は3ヶ月前と比べて圧倒的に増えました。BMI も 17.8→18.4 と改善傾向。当然、食事量が増えると、身体や細胞はそのエネルギーを消費しようと活性化・活発化しま す。
 その結果、家の中で過ごすことが多かったYさんが、料理をしたり、自宅前の道路や庭の掃除、畑作業をするようになりました。すごい変化です。この変化にはご家族も驚いており、「少しは落ち着いてほしい(笑)」と愛のある喜びのお声 をいただきました。

●スタッフの声

 本人さんからは「食事がよく食べられるようになってすごく調子がいい!もっともっと食べて元気に⻑生きしたい!ありがとうね!」と前向きで力強いお言葉をいただきました。この言葉と笑顔を胸に刻み、今後も本人とご家族のことを考えた支援を継続していこうと 思います。
 「身体が資本、栄養の上に全てが成り立つ。」口から食事をしっかり摂ること、健康な体を保つことが ADL と QOL の向上には重要であるということに改めて気づかせていただきました。Y さんとご家族に心から感謝申し上げます。


下記もデイサービスでの取り組み記事です。もしよろしければ、ぜひご覧ください。

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