デイサービスの取り組み−二度の脳卒中。1歩1歩のチャレンジが「出来ない不安」を「出来る自信」へ変えてくれる。−

●二度の脳卒中・・・

 平成30年6月に脳卒中を発症したKさん。病院でのリハビリを経て、一本杖で歩いて在宅復帰となりました。復帰後は運動公園でウォーキングをするなど前向きに日々を過ごし、以前の生活に近いレベルまで機能回復されていました。これからもっと前向きに過ごして行こうと考えていた矢先、同年11月にしびれ・呂律難・両腕と両足に動かしにくさを感じて病院受診したところ、脳卒中の再発が判明。病院でのリハビリ中も転倒の怖さからなかなか思うようにトレーニングができず、一度目の脳卒中と打って変わって、車椅子で退院する事となりました。「車椅子での退院になりショックだったし、今後の生活への不安があった。」と当時を振り返られていました。
 以前のように生活したいという想いから退院後もリハビリは継続していきたいと決め、色々なデイサービスを体験しました。退院から5ヶ月が経った頃、スタッフの雰囲気も良く、自分らしく頑張ることが出来そうと感じた為、リハビックスに通所する事を決めました。通所当初は歩く事に自信が持てず、「トイレは便座のところまで付いてきてもらえると助かる」「平地でも見守りがないと転びそうで怖い」と近くに誰かがいないと不安になってしまう状態でした。

●出来るが増えていく喜び

 Kさんは今後の生活に不安が残りながらも、かつての生活を取り戻したい!もっと自分一人で出来る事を増やしてしていきたい!という前向きな想いがありました。そんな前向きなKさんをサポートしていく為に、リハビックスにて「転倒しない身体づくり」がスタートしました。レッドコードを使用して体幹を強くする訓練・平行棒や杖を使用して実際に歩く訓練・小道具を使用して実際の家事に模した訓練を実施してバランス能力の向上を図りました。

さらに、自宅でもバイクや立ち座りなどの自主トレーニングを行ってもらいました。

 リハビリを続けていく内に、身体機能に変化が出始めました。当初10秒程でバランスを崩していた片足立ちテストが1分以上出来るようになり、6m歩行テストでも20秒程歩く速度を縮めることが出来ました。加えて、気持ちの変化も起こり、様々なことに少しずつチャレンジするようになっていきました。以前は怖くて出来ないと感じていた事も日を追うごとに一めました。当初10秒程でバランスを崩していた片足立ちテストが1分以上出来るようになり、6m歩行テストでも20秒程歩く速度を縮めることが出来ました。加えて、気持ちの変化も起こり、様々なことに少しずつチャレンジするようになっていきました。以前は怖くて出来ないと感じていた事も、日を追うごとに一つまた一つと出来るようになり、「今日はトイレ掃除が出来た」「今日は冷蔵庫からものが取り出せた」「今日は立ったまま手を洗えた」などの報告も多くなっていきました。

 さらにさらに、趣味活動の話題も耳にするようになりました。「自宅で電子ピアノ使って流行りの曲を弾いている」「TVスポーツ観戦も移動中に転ばないか・・・やソファで長く座っていたら立てなくなりそう・・・といった不安要素を感じることなく見ることが出来るようになった」と話されています。今後もまだまだ自宅で出来ることを増やしていきたい!と意気込む一方で、リゾート地のカフェに行きたい!や名護にある轟の滝に行きたい!といった外への活動にも目を向けています。

●スタッフの想い

 Kさんは当初からご本人が思っている以上に一人で出来る能力がありながらも、転倒への怖さから誰かの手を借りて動作する事が多くありました。そこで、チャレンジしやすくなる環境づくりとご本人にとっては少し難しいと思われるリハビリを提案し、出来ないと思う壁を乗り越えられるようにサポートしてきました。リハビリを通して、身体機能だけでなく、精神面でもポジティブな気持ちが大きくなってきたように感じます。これからもKさんはチャレンジをし続けて出来ることを増やしていくのだろうなと感じているので、Kさんのやりたい事が出来るように今後も全力でサポートしていきたいと思います。


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