資格をもっていない人が国家資格である介護福祉士を取得する2つの方法

こんにちは、てっぺい(@teppei_bestlife)です。

現在(2022年2月時点)、沖縄と鹿児島でリハビリ特化型デイサービスを12店舗、自費リハビリ施設を2店舗、訪問看護ステーションを2店舗展開しており、従業員数は約100名。ほとんどの方が国家資格を保有しています。

デイサービスで働く多くの人が国家資格保持者である理由は人員基準にあります。例えば、定員18名の地域密着型通所介護事業をやろうと思えば、管理者1名・生活相談員1名・機能訓練指導員1名・介護職員1名・看護職員1名という職種が必要になってきます(必ずこうだというわけではありませんが、ここではその辺の話は割愛します)。

で、生活相談員になるためには社会福祉士や介護福祉士、社会福祉主事などの資格を保有している必要があり、機能訓練指導員になるためには理学療法士や作業療法士、柔道整復師などの資格を保有している必要があります。そのため、国家資格保持者が多くなります。

じゃあ、介護の仕事をしいてみたいけど、資格がない人はできないのか?というとそういうわけではありません。資格がなくてもできる職種が二つだけあります。

管理者と介護職員です。この二つの職種は資格がなくても問題ありません。現に、創業当初、資格ゼロの僕はデイサービスの管理者兼介護職員として働いていました。

僕の話は良いとして・・・僕自身、介護という仕事は、本当に素晴らしいと思っているので、ぜひ多くの人に転職先の一つとして考えて欲しいと思っています。仕事を通じて利用者さんの自分らしく生きるを支援することが、結果的に自分らしさを考える機会に繋がり、自分自身の人生を豊かにしてくれると感じているからです。

とは言え、無資格者がいきなり管理者となるにはハードルが高い。ですので、まずは介護職員として介護現場で働いてみて欲しいと思っています。ただ・・・無資格者は給料面で非常に厳しい。

そこで僕がおすすめしたいのが、介護福祉士資格の取得です。この資格はこれからすごく価値が上がる仕事だと感じています。給与面では特に。トリプル資格者にインタビューした際も同じようなことを言っていました。気になる方はこちらの記事もご覧ください。

前置きが長くなってしまいましたが、ということで、本日は無資格者が国家資格である介護福祉士を取得する方法について記事を書きたいと思います。

目次
  1. 介護福祉士を取得する5つのメリット
  2. 資格をもっていない人が介護福祉士を取得する2つの方法
  3. 未経験者から介護福祉士を取得した方へのインタビュー
  4. おまけ

①介護福祉士を取得するつのメリット

1、自分自身の介護スキル向上

「介護」というのは誰しもが通る道だと思っています。自分の両親は必ず老いるわけだし、自分のパートナーも必ず老います。しかしながら、例えば、一般企業に勤務している介護経験なしのサラリーマンやOLに「病気を持たれた高齢者の排泄介助を行うことはできますか?」と質問すると大半の方が<無理>と答えるのではないでしょうか。もちろん家政婦さんやヘルパーさんを雇うという方法もありますが、高齢化社会から超高齢化社会へ進展をしている日本。老老介護が叫ばれている中で今後どうなっていくか分かりません。そんな風に考えていくと、自分自身が介護スキルを身につけることは決してマイナスではないと思います。介護福祉士を取得する過程において様々な介護スキルが身に付いていきますので、資格取得レベルにまでなれば相当な自信がついていると思います。

2、介護ニーズがさらに高まっていくので再就職に有利

夫の転勤や家庭の都合で転職を余儀なくされるケースは多々あります。そんな時に介護福祉士を持っていると有利。日本全国で介護福祉士を必要としている事業所が山のようにありますので。

3、新人介護職員等への適切な指導ができるようになる。

これからの時代、介護業界は間違いなく人手不足となり、無資格の介護職員が増えていきます。そんな新人職員に対して適切な指導をし、現場で活躍してもらうためには、介護福祉士さんの力が必須。介護福祉士を取得するまでに経験したことがここで活きてきます。介護の基礎知識を教え、利用者1人1人に応じた介護のポイントを教える事で新人職員がスキルを伸ばし、その結果、利用者や家族との信頼関係が向上する。そして、事業所が評価される。こんなことができる介護福祉士さんは出世間違いなしですね。

介護支援専門員等の新しい資格取得に繋がる。

介護福祉士取得者のキャリアアップを考えるといくつかの道があります。①事業所の管理者になる ②とことん現場でキャリアを積み介護スペシャリストになる ③新しい資格に挑戦する。なかでも③の新しい資格に挑戦できるのはでかい。特に介護支援専門員。ケアマネージャーです。介護業界の花形的な仕事。介護福祉士をもっていれば実務経験が通算5年で受験資格をゲットできます。十人十色ではありますが、介護支援専門員の資格を取ることで介護業界に新しい風を吹かせている方もいます。ぜひ挑戦して欲しいですね。

5、資格手当の付与がされるパターンが多い。

介護福祉士を取得すると多くの事業所では資格手当が付与されます。その相場は様々ですが、僕が調べた限り平均¥5000~8000。また、介護職員処遇改善加算や特定介護職員等処遇改善加算、さらには介護職員処遇改善支援補助金など介護職員に対する国からのサポートは年々手厚くなっており、その恩恵を最も受けることができるのは介護福祉士です。お金が全てではありませんが、仕事への意欲やモチベーションの向上に繋がりますよね。今後もこの流れは変わらないので、お給料面でも介護福祉士は有利だと思います。

介護福祉士についてもっと詳しく知りたい方はしんさんのブログもぜひご覧ください。

②資格をもっていない人が介護福祉士を取得する2つの方法

では、どのようにすれば介護福祉士の資格を取得できるのでしょうか?

現在、無資格の方が介護福祉士を取得する道としては養成施設ルート、実務研修ルートの2つがあります。

1、養成施設ルート

まずはこちらの表をご覧ください。公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページより引用させていただきました。

このルートは介護福祉士養成施設に通って受験資格をゲットするパターンです。この養成施設は全国に多数あるようです。ご自身のお近くになるかどうかは一度こちらのサイトから検索してみると良いかもしれません。

介護福祉士養成施設検索サイト→http://kaiyokyo.net/school/

高卒の方であれば2年、福祉系大学・社会福祉士養成施設・保育士養成施設を卒業されている方は1年間通わなければいけません。ただし、全ての養成施設に1年コースがあるわけではないようですので、詳細は介護福祉士養成施設へご確認ください。

なお、令和8年度までに介護福祉士養成施設を卒業した場合には、卒業後5年間の期限付きで介護福祉として登録できるようです。取得するなら令和8年までに卒業した方がお得かもしれません。

2、実務者研修ルート(3年以上介護業務に従事した方が対象)

もう一つのルートは「介護業務に3年間従事する+介護福祉士実務者研修を終了する」ことで受験資格をゲットするパターンです。

ですので、まずは介護事業所に就職する。そして、3年以上(かつ従事日数が540日以上)働く。働きながら(辞めてからでも構いませんが)、実務者研修を受講して終了するという流れになります。

ここで実務者研修って何?という疑問が出てくると思いますので簡単に記載します。

実務者研修とは?
・2013年に作られた資格で、介護職員として必要な知識やスキルを身に付けるのが目的。
・受講科目が20科目、受講時間は450時間で、基本的に3ヶ月半ほどの期間が必要。
・費用は10-20万円。

なかなかハードな研修ですが、介護の基礎から専門的な知識・スキルまで学ぶことができるのでおすすめです。とはいえ「費用が・・・」という方は働きながら資格取得を支援してくれる求人サイトもありますので下記をぜひ検討してみて下さい。

なお、実務者研修を受けれるスクールは全国にあるようです。「地名 介護福祉士実務者研修」と検索すればヒットするかと思います。もしくは下記のような資料を一括で取り寄せることのできるサイトがありますので参考にしてみてください。

介護福祉士実務者研修は終了するだけでもメリットがある!!!
それは「実務者研修を修了するとサービス提供責任者になれる」ということです。サービス提供責任者は訪問介護事業所にとってなくてはならない職種なので仕事の幅を広げる上でもっていて損はありません。

一点、注意すべき事項として介護職員初任者研修と間違えないようにしましょう。初任者研修は介護の基礎的なスキルを学ぶもので介護福祉士の受験資格をゲットできるものではありません。要注意です。

こういうサイトも発見しましたので、介護福祉士を目指す方は覗いてみても良いかもしれません。

③未経験者から介護福祉士を取得した方へのインタビュー

未経験者から介護福祉士を取得した方へインタビューをしましたので参考にしてみてください。

その方は、未経験で介護の知識が全くない為に、まず初任者研修。その後に実務者研修を受講。初任者研修も実務者研修もスクールから自宅に教科書が届き、教科書を確認しながらレポートや問題を解いて郵送。同時に通学があり、座学と実技があり、最後にはスクールにて筆記・実技テストがあるそうです。

この方は、認知症を患っていた祖母の介護をしているお母さまの姿をそばで見ながら学習を進める事が出来たのでより深く理解することができたとお話頂きました。

初任者研修の実技:リネン交換・着脱介助・食事介助・入浴介助・杖歩行・移乗介助。
実務者研修の実技:痰吸引・経管栄養。

実務者研修の実技勉強は、医療知識がないため凄く大変だったそうですが、周りの生徒さんと相談しスキルを高め合いながら進めていくことが出来たそうです。又、テストの際は、スクールによっては教科書持ち込み可能な所もあるようです。初任者研修・実務者研修共にスクールによって色々と違いがあるようですので調べてみてください。都道府県によっても授業料を貸し付けてもらえたり(条件によっては返済免除)受講の支援制度があるそうですよ。


以上です。介護の仕事に挑戦するのであれば「実務者研修→介護福祉士受験」というのはスキルアップ・給与アップという観点でお勧めです。ぜひ色々と調べてみてください。

おまけ:登録しておきたい介護職員向け転職エージェント

この記事をご覧いただいている方の中には転職を考えている人がいるかもしれませんので、僕が介護職員さんに是非登録して欲しいエージェントを記載しておきます。同じ施設でもエージェントによって報酬に差が出たりもするので全て登録することをお勧めします。

介護求人 JobMedley

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です